胃ポリープ2 原因と治療

原因

胃のポリープにはいろいろな種類があります。ポリープ状の早期胃癌もありますが、ここでは胃癌以外の良性ポリープについて説明します。

ポリープのような早期胃癌は内視鏡治療のよい適応です。早期胃癌への内視鏡治療の頁を参照してください。

胃底腺ポリープは、粘膜萎縮のない健康な胃粘膜が背景にあります。比較的若い女性に多いのですが、くわしい原因はわかりません。多発するのも特長です。

過形成ポリープはピロリ菌の感染が影響します。ピロリ菌の除菌で小さくなったり、無くなったりすることでもわかります。

胃腺腫は胃のポリープの中では、高分化型の胃癌との鑑別が問題になります。大腸の腺腫と同じく、遺伝子の異常が積み重なることで発生すると考えられます。

治療

治療の第一は胃癌でないかどうか、を内視鏡で確定診断することが前提です。胃癌の場合はもちろん、治療が必要となります。

良性の時は、それが癌化しやすいかどうか、が問題です。幸い胃のポリープは、大腸と違い、前癌病変(放置すると癌になるかも知れないポリープ)とされる腺腫が少ないのです。

胃と大腸の良性ポリープの違い

良性ポリープは種類で対応が異なってきます。基本的には、良性である確認さえとれていれば、放置してもかまいません。(ただし、腺腫だけは高分化胃癌との鑑別に難渋することがあるので要注意です。)

  • 胃底腺ポリープ=まず癌化しないので、放置します。
  • 過形成ポリープ=経過観察が基本。大きいもの、出血するもの、通過障害をきたすものは切除(あるいはピロリ除菌)します。
  • 腺腫=定期的な内視鏡検査が必要で、大きいものや癌との鑑別が問題となるものは、内視鏡で切除します。
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